• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1994 Fiscal Year Annual Research Report

活性酸素種によるアレルギー疾患発症機構の解明

Research Project

Project/Area Number 05671858
Research InstitutionTokushima Bunri University

Principal Investigator

赤木 正明  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (90093658)

Keywords活性酸素 / 肥満細胞 / ヒスタミン
Research Abstract

(1)超酸化カリウムは1-10mMの濃度範囲で、濃度に依存して肥満細胞からのヒスタミン遊離を誘発した。その遊離は温度およびエネルギー依存的であり、細胞破壊的でない脱顆粒によるものであった。細胞内の遊離Ca^<2+>濃度の上昇を伴い、細胞膜においてIysophosphatidylcholineの生合成が促進された。細胞内cvylic AMP濃度を上昇させる薬物や細胞内Ca^<2+>貯蔵部位からのCa^<2+>遊離を抑制する薬物によってはヒスタミン遊離は抑制されなかった。以上のことにより、超酸化カリウムによるヒスタミン遊離には、細胞膜の透過生亢進によるCa^<2+>の流入が関与していることが明らかになった。超酸化カリウムによるヒスタミン遊離に対して、酸性抗アレルギー薬は抑制作用を示さなかったが、膜安定化効果を有している塩基性抗アレルギー薬は抑制効果を示した。
(2)ラット門脈結紮-再灌流による血圧および心拍数の変動に液性因子が関与するとがparabiosis実験により明らかになった。その液性因子は、血圧および心拍数の変動が抗酸化剤であるアスコルビン酸や鉄キレート剤であるdeferoxamineにより抑制されたことにより、活性酸素種であることが強く示唆された。また、門脈結紮により血中ヒスタミン量が増加し、空腸粘膜のヒスタミン含量の有意な減少が明らかになった。さらに、再灌流により肝臓、心臓、空腸の組織ヒスタミン含量の有意な増加も明らかになった。以上の結果より、門脈結紮により血流低下が誘発された肝臓よりも、うっ血が生じている腸組織かたヒスタミンが遊離されること、また、活性酸素種によりヒシタミン生合成系が賊活されることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Yoshitaka Katakuse: "Inhibitory bffect of H_2O_2 on histamine release from raf…" Jap.J.Pharmacology. 64. 92P (1994)

  • [Publications] Masaaki Akagi: "Superoxide anion-induced histamine release from raf…" Biol.Pharm.Bull. 17. 732-734 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi