1995 Fiscal Year Annual Research Report
老人病院における院内感染防止マニュアル作成について
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05671952
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Research Institution | Aino Gakuin College |
Principal Investigator |
辰巳 恵子 藍野学院短期大学, 看護学科, 助教授 (20188270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 洋子 藍野学院短期大学, 看護学科, 助手 (40280078)
横田 芳武 藍野学院短期大学, 看護学科, 教授 (80079730)
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Keywords | MRSA / 老人病院 / 院内清浄化 / 院内感染防止マニュアル |
Research Abstract |
過去3年間の研究の結果,老人病院に適したMRSA院内感染防止マニュアルを作成して実践した。 「看護上の管理」では,準隔離の基準と運用規範を作成した。また,医療従事者の予防衣の汚染も院内感染の媒介体になっているので,汚染状況と汚染箇所の分析を行い予防衣の消毒・洗濯の基準も合わせて作成した。 「看護業務」では,病棟内の汚染防止のため,病棟を二区画に分け,非保菌者から保菌者へ業務を行う。また,汚染の危険性のある業務ではビニール手袋を着用し,患者毎に交換する。医療器具の消毒は原則として消毒液で洗浄する。しかし,洗浄不可能な器具類は毎日消毒液で清拭する。など看護業務の合理化と手順の徹底をはかった。 「看護業務」や「清掃業務」のマニュアルを実践する上で,殆どの看護婦や介護職員は支障がないと回答しており,業務の中にマニュアルが浸透し,その定着がなされている。 しかし,「病棟管理」の部分では,新患の入院時検査結果が判明するまで患者を個室に隔離することについては,個室が少なく満床の時はマニュアル通りに実践できない場合がある。 清掃業務・汚物処理などに携わることの多い介護職員に対する感染防止に関する院内教育の問題は大きい。従って,介護職員が理解しやすい具体的なマニュアルの追加やマニュアル活用のための効果的な方法を工夫する必要がある。 マニュアルを確実に実践するとMRSAの検出率は低下するが,新たな問題も出てきた。それは,外来者によるMRSAの持ち込みである。MRSA感染防止対策の業務マニュアルを中心に考えてきたが,患者やその家族に対する指導を明文化している施設はすくない。 患者およびその家族を対象としたパンフレットを作成・活用し,正しい知識を指導して協力を得る必要がある。今後の研究課題として検討する。
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Research Products
(2 results)