1993 Fiscal Year Annual Research Report
大学英語教育における‘ウォークマン'によるリスニング・プロジェクトの試み
Project/Area Number |
05680233
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
早田 武四郎 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (00171372)
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Keywords | リスニング・プロジェクト / リーディング・アラウド・プロジェクト / 総合英語テスト3回 / 下位テスト4,6 / ウォークマンによる聴解練習 |
Research Abstract |
研究実施計画に基づいて支障なく実験を行った。 手続き上の問題では、虚偽の申告を防ぐため、後期にリスニング-、リーディング・アラウド・プロジェクト各記録用紙の底部に「絶対に虚偽の申告をしないこと」という注意を入れた。さらに、若干の虚偽の申告らしいものは除いた。 集計の結果、リスニング・プロジェクトにおいて、実験群は統制群1(少量聴取群、40時間以下)統制群2(リーディング・アラウド・プロジェクトおよび他の課題を課されず、リスニング・プロジェクトのみ参加した群)統制群3(リスニング-、リーディング・アラウド・プロジェクト両プロジェクトおよび他の課題を課されなかった群)と比べて、2月の総合英語テスト(総合)で有意に優れていた。下位テストで見ると実験群は統制群1と比べてリスニングと総合で、統制群とではリスニング、基礎学力、テープ・ディクテーションと読解で、統制群3とではテープ・ディクテーションと総合で有意に優れていた。 また、リーディング・アラウド・プロジェクトで実験群は3統制群(上掲)に比べて2月の総合英語テスト(総合)で有意に優れていた。下位テストで見ると、実験群は統制群と比べてクローズ、テープ・ディクテーション、読解、総合で、統制群2とではリスニング、基礎学力、クローズ、テープ・ディクテーション、読解、総合で、統制群3とではクローズ、テープ・ディクテーションで有意に優れていた。 なお、上記、他の課題の内容であるが、A.は個人必修で散文の朗読・暗唱、‘ウォークマン'で所定のテープ・教材を継続・聴取するものである。(本研究)B.は個人選択で数種の課題より1または2、30点まで選ぶもので、英検やToeflの受験,ラジオ英語会話の継続聴取または英語会話テープ教材を購入・学習し、それより「重要英会話200選」を作成する、さらに無課題選択で構成されている。 C.はグループ・ワークである。これは学習者にとって親近度の高いテーマを4〜8人のグループで約6週間を費やして調査・研究し、作品を提出するものである。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 早田武四郎: "学生による授業評価の意義とその可能性に関する一考察" 一般教育学会 第15号. P141-P143 (1994)
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[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における朗読の効果" 日本英語教育学会関西支部 英語教育研究 第17号. (印刷中). (1994)
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[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における‘グループ・プロジェクト'の試み" 語学ラボラトリー学会関西支部 研究集録 第5号. (印刷中). (1994)
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[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における‘グループ・プロジェクト'の学習転移性に関する研究" 中国地区英語教育学会 研究紀要 第22号. (印刷中). (1994)
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[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育と中・高英語教育連携の意義と方法に関する一考察" 中国地区英語教育学会 研究紀要 第23号. (印刷中). (1994)
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[Publications] 早田武四郎: "大学英語教育における‘プロジェクト・ワーク'の試み" 九州英語教育学会紀要 第22号. (印刷中). (1994)
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[Publications] 早田武四郎: "英語教材における絵と文字の効果に関する研究" 近代文芸社 (印刷中), (1994)