1993 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー核融合における爆縮プラズマとペレットのCT診断技術
Project/Area Number |
05680388
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
阪上 幸男 岐阜大学, 工学部, 教授 (90043463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 弘樹 岐阜大学, 工学部, 助手 (90230755)
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Keywords | レーザー核融合 / プラズマ / X線 / CT |
Research Abstract |
1.爆縮計測を目指す研究 YAGレーザー「NAGARA」によるレーザープラズマ生成実験を行い、そのプラズマの時間分解シャドウグラフを得た。ラドン変換によるレーザープラズマの3次元CT再構成ソフトを開発し、計算機シミュレーションによりその有用性を明らかにした。近畿大学の原子炉「UTR-KINKI」を用いた中性子照射実験を実施し、新たな知見として、X線イメージングプレートが中性子に感度を有することを確認し、中性子束計測を実施した。 2.ペレット検査CT計測 (1)マイクロフォーカスX線源の製作 ターゲットにタングステンニードルを用いたマイクロフォーカスX線源を製作した。質量吸収係数は既知であるから、ペレットのX線透過率を最適化する管電圧を決定できる。ここではペレットの材質がプラスチック、ガラス、ニッケル薄膜の場合を考慮して、2.5kVと決定した。そして、新たな評価結果として、電子の収束の確認、線源の大きさ207μm、寿命200時間、を得た。 (2)ペレットの製作 多層構造ペレットの製作には、金属薄膜をコートする必要がある。申請の真空蒸着フィールドスルーカラーの購入により、膜厚の均一性と磁性が良質なニッケル薄膜を得られるようになった。 (3)X線ラジオグラフィによるペレット検査 ラジオグラフィはCT再構成のために必要な計測である。そこで、上記マイクロフォーカスX線源を用いてプラスチックマイクロバルーンのラジオグラフィを行い、CT再構成の準備段階に至った。
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