1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05680628
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN) |
Principal Investigator |
升田 裕久 理化学研究所, バイオデザイン研究グループ, 基礎科学特別研究員 (30260219)
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Keywords | 微小管 / 細胞周期 / 分裂期 / ガンマチューブリン / 分裂酵母 |
Research Abstract |
分裂酵母では、紡錘体の分裂極を構成する構造体Spindle Pole Body(SPB)の微小管形成能力は、間期に不活性化され、分裂期の開始時に活性化される。分裂酵母間期細胞の不活性型SPBをアフリカツメガエル卵分裂期抽出液を用いて微小管重合の核となることのできる活性型に変換できるcell-free系を用いて、活性化に関与する抽出液中の成分、SPB上の成分の同定を目指し、次のような知見が得られた。 1.immunodepletionによってcdc2キナーゼあるいはMAPキナーゼを除いた分裂期抽出液中でSPBが活性化され、しかもキナーゼ阻害剤で抑制されることから、cdc2キナーゼやMAPキナーゼと異なるキナーゼによるリン酸化が活性化に必要であることが示唆された。 2.SPBの構成成分であるガンマチューブリンのC末端側を認識する抗体が不活性型から活性型への変換、および活性型からの微小管形成を阻害すること、N末端側を認識する抗体が不活性型から活性型への変換を阻害するが、活性型からの微小管形成はあまり阻害しないことから、ガンマチューブリンが微小管重合核の構成因子であること、C末端側がチューブリンとの結合部位、N末端側が活性化に関与する部位である可能性が示唆された。 3.大腸菌中で発現した分裂酵母のガンマチューブリンを抽出液に加えることによって活性化が阻害できることから、ガンマチューブリン結合ビーズを用いて分画を試みた。活性化にはガンマチューブリンビーズに結合する画分と結合しない画分の両方が活性化に必要であることから、抽出液中の複数の因子が活性化に必要であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Masuda,H.: "The formation and functioning of yeast mitotic spindles." Bio Essays. 17. 45-51 (1995)
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[Publications] Masuda,H.&Shibata,T.: "Role of gamma-tubulin in mitosis-specific activation of the S.pombe spindle pole body." Molec.Cell Biol.5. 39a (1994)