1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05740285
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
望月 英二 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30192777)
|
Keywords | 地球電磁気学 / マントル / 電磁誘導 |
Research Abstract |
1.Phinney&Burridge(1973)の方法を用いて、マントルの電気伝導度が緯度・経度にも依存する場合の電磁誘導方程式を導いた。電気伝導度が球対称の場合は、核のポロイダル磁場のみが地表で観測されるが、非球対称性により核のトロイダル磁場も地表で観測される。 マントル再下端のD"を想定して、薄層(厚さH)の電磁誘導を解析的に考察した。通常のポロイダル磁場に加わる影響をHの一次の精度で求めた。その摂動は核のトロイダル磁場と電気伝導度の水平微分の積で表わされ、(球対称の場合と違って)周波数に依存しない。 今後は電磁誘導方程式の数値計算も行う予定である。 2.古地磁気や今世紀以前の観測においては、磁場強度は測定されず伏角と偏角のみが測定される。その際のガウス係数(の相対値)の球面調和展開について考察した。従来は、一成分(双極子)を固定して他の成分を最小二乗法で求める。今回の新しい方法では、固有値問題を解きガウス係数は固有ベクトルから求められる。従来の方法は今回の方法の一次近似である事を示す事が出来る。簡単な数値実験によって、従来の方法では少しバイアスされた結果が得られる事を確認した。
|
Research Products
(1 results)