1993 Fiscal Year Annual Research Report
心肥大におけるデスミンのアイソフォームとりん酸化について
Project/Area Number |
05770450
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
南 宏明 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50240643)
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Keywords | デスミン / 二次元電気泳動法 / アイソフォーム / リン酸化 |
Research Abstract |
デスミンに2種類のアイソフォームが知られている. 我々はラット正常心筋において2種類のアイソフォームalpha,betaが存在することを確認した.ラットにモノクロタリン投与と投与し,肥大右室心筋,右室心筋を作製した.二次元電気泳動法を用いて心筋構造タンパク質を定量し,両心筋でコントロール群に比較し,デスミンの増加を認めた.さらにラットの冠動脈を結紮することにより,心筋梗塞モデルを作製し,6週間飼育した.非心筋梗塞部位は代償性に肥大しており,二次元電気泳動法をもちいて心筋構造タンパク質の定量を行うとコントロール群に比較し,デスミンの増加を認めた.肥大右室右房心筋,さらに肥大左室心筋でもデスミンのアイソフォームalpha,betaを認めた.さらにコントロール群に比較し,betaの増加を認めた.デスミンを抽出しすることに成功した.現在リン酸化酵素,脱リン酸化酵素にてデスミンをリン酸化,脱リン酸化するとともに,二次元電気泳動法を用いて電気泳動し,そのスポットがいかに変化するかを検討中である.
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