1994 Fiscal Year Annual Research Report
微小変化型ネフローゼ症候群における蛋白透過性因子に関する研究
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05770513
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
竹田 篤 東京医科歯科大学, 小児科学講座, 助手 (50240742)
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Keywords | ネフローゼ症候群 / 蛋白透過性因子 |
Research Abstract |
ネフローゼ症候群の患児の抹消単核球にprednisoloneを各種濃度で添加しcon A刺激下に培養後,3H-thymidineの取り込みを測定し,無添加に比しthymidineの取り込みを1/2に抑制するprednisolone濃度(ID50)を求め,ネフローゼ症候群のprednisolone感受性を予見することが可能か否かを検討した。健常人,ス剤抵抗性ネ症,ス剤感受性ネ症いずれもID50は0.1-1ng/mlであり,この方法ではス剤感受性を予想することができなかった。この理由としてネ症患児の単核球より芽球化反応を抑制する因子が産生されることが考えられ,芽球化反応に替え,モルモットの皮内反応でみる血管透過性活性を用いス剤感受性の予見の可能性を検討中である.蛋白透過性因子と各種サイトカインの関係を検討するため,ネ症患児の培養上清中のIL-1beta,IL-8, IL-6, TNF-alphaを測定したが,大多数の症例でいずれも測定感度以下であった.
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