1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05770844
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小川 愛一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60214011)
|
Keywords | 腎臓 / 集合管 / 問在細胞 / パッチクランプ法 / cl^-チャネル |
Research Abstract |
(方法) 家免腎より集合管を単離し、VitaminA10^<-6>Mを加えた培養液で培養したビ-ナツワクチン陽性細胞(問在細胞(beta))を用い、パッチクランプ法によってcl^-チャネルの性質を検討した。 (結果) (1)cell atlach modeでは側底膜側に33pS7cl^-チャネルが観察された。電流-電圧の関係をみるとほぼ直線状であった。 (2)whole cell clamp modeでは、細胞内cl^-濃度依存性にcl^-電流が観察され、細胞内液のHco3^-濃度を0にすると、チャネルの開口率が低下した。 (3)inside out modeで薬剤感受性を検討した。CAMPによる調節は否定的だった。 (結論) 集合管問在細胞(beta)はHco3^-/cl^-交換系を持ち、Hco3^-を排出する。流入したcl^-イオンは側底膜側のチャネルを介して流出し、静止膜電位を保つものと思われる。 ただし培養細胞を使った場合、細胞の成熟の仕方により反りチャネルの発現率にばらつきがみられ、今後の検討が必要である。
|