1993 Fiscal Year Annual Research Report
二重染色によるリンパ球サブセット解析よりみた大腸癌免疫療法の効果
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05770948
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡辺 直哉 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10211674)
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Keywords | 免疫能 |
Research Abstract |
大腸癌胆癌患者における免疫能、及び手術侵襲による免疫能の変動を把握するために、手術前後にリンパ球サブセットを測定し、その推移を臨床的に検討した。 大腸癌胆癌患者における免疫能は、末梢血リンパ球サブセットについて従来より行われていた単染色による解析では細胞障害性T細胞が低下し、サプレサ-T細胞が上昇していると言われていたが、2重染色による末梢血リンパ球サブセットの解析では細胞障害性T細胞は保たれ、サプレサ-T細胞は抑制されており、NK細胞の低下が著名であった。 今回、大腸癌術前患者および再発患者にピシバニール、クレスチン、レンチナン、インターロイキンII等の各種免疫療法剤を投与しNK細胞、細胞障害性T細胞、特にNK細胞を上昇させる免疫療法剤を解明する。さらに切除れいで癌局所におけるリンパ球の抗腫瘍能を2重免疫組織化学染色によって解析した。
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