1993 Fiscal Year Annual Research Report
DDSとしての新しいCollagen Shieldおよびinsert
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05771434
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小沢 佳良子 順天堂大学, 医学部, 助手 (80221159)
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Keywords | コラーゲンシールド / drug delivery system |
Research Abstract |
今回使用したコラーゲンシールドは、高研(株)との協力により開発中のものであり、子牛皮膚I型アテロコラーゲンで作られており、gamma線で架橋が施されている。含有率は95%で、光線透過率は95.3%と透明である。このコラーゲンシールドのdrug delivery system(DDS)としての効果について従来のコラーゲンシールドと比較検討した。 実験は、両シールドを0.5%テトラサイクリン(Te)溶液3mlに5分間浸漬し、吸光度分析によりシールド中のTe量を定量、加えてシールドから生理食塩水中への薬剤の放出徐放量を経時的に測定した。 <結果> 1.新しいコラーゲンシールド中のTeの保持量は240mugで従来のシールドの67mugと比較し約3倍の量であった。 2.薬剤の放出については、両シールドとも初め30分間でほぼ100%が放出され、特に放出状態には差は認められなかった。 これらの結果より、新しいコラーゲンシールドは薬剤保持は優れているものの、徐放性についてはあまり効果的ではなく、改良が必要と考えられた。今後はin vivoでの実験を進めていきたい。
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