1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05771492
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
浜田 義信 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (20211485)
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Keywords | 歯牙挺出 / 歯槽頂線維 / 増殖細胞核抗原 |
Research Abstract |
1.本研究の目的は,歯牙の挺出に関して,対合歯および歯槽頂線維に焦点を絞り,それぞれの影響における細胞動態の変化を免疫組織学的ならびに電子顕微鏡的観察によって検索することである。 2.着目する細胞は歯根膜線維中のmyofibroblastおよび増殖細胞核抗原(PCNA)を有する増殖細胞として,その単位面積あたりの細胞数を計測するものとした。 3.歯牙挺出時における対合歯と歯槽頂線維の影響を検索するために,各々の要因を除去した実験モデルを設定した。この実験モデルは,1)無処置群,2)歯槽頂線維除外群,3)対合歯除外群および,4)歯槽頂線維・対合歯除外群を設定した。 4.実験動物はビ-グル成犬を用い,対象部位は上下顎前臼歯部とした。同部位に粘膜骨膜弁を作製し,歯槽骨を明示した後に,歯槽骨頂からセメント・エナメル境にかけて矯正用ワイヤーを巻き,粘膜骨膜弁を戻し縫合を行った。また,一部の部位では対合歯の切削を行い,咬合しないように調整した。同時に,歯科用レントゲン撮影を行った。 5.実験を施した後,3ヶ月,6ヶ月および1年と,経時的に屠殺を行った。屠殺は,ホルモメタノールを用い,頸動脈よりの灌流固定とした。 6.現在,1年例を屠殺直後であり,標本を脱灰作製中である。
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