1993 Fiscal Year Annual Research Report
人工骨より有効にする新鮮自家骨の混合比率に関する研究
Project/Area Number |
05771623
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
北村 秀和 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60234283)
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Keywords | 人工骨 / 新鮮自家骨 / 混合比 / イス / 病理組織学的 / 3壁性骨欠損 |
Research Abstract |
本研究は、歯周疾患に原因する歯槽骨欠損部へのHydroxyapatite(HAP)顆粒と新鮮自家骨の混合骨移植を行なう場合、新鮮自家骨量を減少し、なおかつ両者の特性を合わせ持つ適正な配合比率を検討し、その結果得られたものをイヌの実験的骨欠損部へ填塞して歯周組織の創傷治癒に及ぼす影響を病理組織学的観察にて検索したものである。 実験Iとしてイヌの下顎骨体部に規格化された機械的骨欠損を作製し、HAP顆粒と抜歯3週間後の抜歯創から得られた新鮮自家骨の比率を1:1,3:1,6:1としたものおよびHAP顆粒のみを填塞し、それぞれを経日的に検索した。その結果、肉眼的、病理組織学的および組織学的計測法の諸検索を行ない、いずれにおいても前2者の例に良好な成績を得た。 実験IIとしてイヌP_4抜歯4週間後、M_1近心部に機械的に3壁性骨欠損を作製した。次にM_1近心根面を4週間、プラークにより汚染した。その後、近心垂直性骨欠損部の炎症性肉牙組織を除去し、M_1近心根面をスケーリング・ルートプレーニング後、同部に対して歯齦被弁手術のみを行った場合を対象として、HAP顆粒3 に対して新鮮自家骨1の混合骨材量、新鮮自家骨のみ及びHAP顆粒のみの各種移植材を填塞した場合について検索した。 その結果は新鮮自家骨のみの場合と混合骨材量の場合が最も良好な成績を示した。すなわち、,HAP顆粒と新鮮自家骨との混合骨移植を行なう場合には、実際面を考慮した3:1の混合比率が適切であろうことが示唆された。
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Research Products
(1 results)