1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05771741
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
永田 和裕 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (60164430)
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Keywords | 下顎頭運動解析 / 微小運動解析 / 顎機能 / Schullar法 / エックス線診査法 / 口外法 |
Research Abstract |
本研究は、機能時に置ける下顎頭の動的な位置関係を評価するための適切な測定法を検索し、臨床応用について考察する目的で、シューラー法によるエックス線検査法と二次元下顎頭微小運動解析装置(Condular Movemant Anlyzing System:CMAS)による口外法とを用いて機能時の下顎頭の変位を測定し、両者の特性を検索した。 1.シューラー法:下顎頭の微小運動をシューラー法を用いて測定する場合は、前頭面に対する水平的入射角度が0°が最も測定精度が高かった。 2.下顎頭の微小な位置変化を解析する際の位置分解能は、CMASの方がエックス線診査法よりも50倍程度小さく、CMASではX軸が0.002〜0.006、Y軸が0.002〜0.008の値が得られた。したがって、CMASはシューラー法よりも微小な運動の解析が可能である。 3.機能時における、下顎頭の動的な位置は、両測定法で有意差は差は認められなかった。 4.以上の結果から、機能時に置ける下顎頭の微小な位置変化は、生体への侵襲がなく、左右両側の同時解析や他のパラメータとの同時解析の行える、CMASによっても可能であることが示唆された。
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