1993 Fiscal Year Annual Research Report
舌運動の評価に関する超音波断層装置(前頭断撮影)の応用についての基礎的研究
Project/Area Number |
05771891
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宮内 充子 日本大学, 歯学部, 助手 (50239349)
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Keywords | 超音波 / X線テレビ / 圧力センサー / 舌運動 / 比較 / 規格化 / 規格撮影 / 同時観測 |
Research Abstract |
超音波断層装置を運動観測に応用するための基礎的研究として、同装置と、X線テレビ装置および圧力センサーによる同時観測システムを開発し、さらに規格撮影を行うため、超音波断層装置およびX線テレビ装置が一体化された頭部固定装置を作製して、超音波断層装置の再現性を他の観測機器と比較検討した。 規定動作は唾液嚥下とし、その舌運動観測は、一回の観測に際し規定動作を繰返し3回行い、週一回を3週にわたって行った。 その結果以下の結論を得た。 1.超音波断層装置、X線テレビ装置および圧力センサーによる同時観測システムは、タイムマーカーを開発することで可能になった。 2.舌運動機能時の超音波断層撮影は、頭部および超音波探触子を固定しさらに上顎を基準とする断層域で機で撮影することにより規格撮影が可能で安定した画像を抽出できた。また、頭部および探触子固定がない場合には、安定した画像が抽出できず定性および定量分析は不可能と思われた。 超音波断層装置による舌運動時間を用い同装置の画像をX線テレビ装置および圧力センサーと同様に比較すると各機器はそれぞれ、被験者、週および繰返しの要因において同じ結果を示しており、さらに分散に有意な差が認められなかったことから、他の観測機器と同様な再現性が認められた。
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