1993 Fiscal Year Annual Research Report
イメージトレーニングにおけるバイオフィードバックの応用
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05771897
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
松井 大介 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (20229404)
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Keywords | イメージトレーニング / バイオフィードバック |
Research Abstract |
今回の、イメージトレーニングにおけるバイオフィードバックの応用について研究を行い、以下の所見を得た。 被験者は、本学付属病院小児歯科来院中の患者のうち、3歳から12歳の小児30名である。これをイメージトレーニング群(以下、I群)、バイオフィードバック併用群(以下、B群)、コントロール群(以下、C群)の3群に分け10名づつ計30名とした。I群は、診療待合室にて好きな画像を選択させ、提示を1分間行った、その後、診療椅子上にて仰臥位で画像提示し、同時に口腔内診査を2分間行った。B群は、I群の実験内容に加え、待合室と診療椅子上でバイオフィードバックを行った。バイオフィードバックの指標は、指先の皮膚温度によるものを使用した。 内部行動変化の指標としては心拍数を用い、1秒毎の瞬時心拍数を測定、記録した。待合室にて着席し、安静状態の心拍数を1分間測定した。その後、I群・B群は上記の実験を、C群は画像提示せず診療椅子上での口腔内診査のみ行った。そして、口腔内診査時の1分間の心拍数を計測し、安静のものと比較検討した。 両者の瞬時心拍数について1分間の平均値の差を求め、心拍数変化とした。これについて上記3群で1元配置分散分析を行った。結果として3群間で有意差は認められなかった。そこで被験者をさらに年齢で2群に分け、高年齢群において診療椅子上の心拍数でScheffeの多重比較を行ったところ、B群・C群間で5%の有意差が認められた。 今後は、さらに詳細な年齢による分類や、性別、性格、来院回数などの要因を考慮し、歯科診療室におけるバンオフィードバックの効果に影響する因子の研究を続ける。
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