1993 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀前半期のドイツ中等学校における課外での生徒体育クラブに関する研究
Project/Area Number |
05780058
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
新井 博 福井大学, 教育学部, 助教授 (10222720)
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Keywords | 生徒体育クラブ / ドイツ中等学校 / プロイセン |
Research Abstract |
今回は、テーマを「20世紀前半期のドイツ中等学校における課外での生徒体育クラブに関する研究」として、研究をすすめてきた。以下では研究の目的がどのような結果となったのか、研究方法に従って報告する。 まず方法(1)の「全体として中等学校が、1913年のプロイセンの文部省令の内容を如何に受けとめ、生徒の体育クラブをどこで(学校か或いは、社会的なクラブか)活動させることが好ましいと考えるようになったか」といった点について述べる。調査した結果、各地(中等学校)の資料に基づいて全大的にいえば、省令を積極的に受けとめる地域(学校)と、疑念的に受けとめる地域(学校)が半々に存在したといえよう。歴史的に地域(学校)の主たる責任を負っていた校長たちの意向がそのまま繁栄していたともいえる。 方法(2)の「生徒の体育クラブの活動内容が、学校か或いは社会的なクラブでの活動によってどのように変化をするのか」といった点については、以下のようである。今まで同じ学校の生徒達だけで行われていた活動が、複数の学校の生徒達によって行われるようになった。それまで学校或いは体育館を使って、夕方1時間程体操を中心として同じ学校の生徒達だけで行われていた。しかし、積極的に受けとめた学校では生徒体育クラブに許可を与えたため、生徒達は違った学校の生徒達と共に決められた時間、一つの場所で体操を行うようになった。これまで、他校の生徒と交わることを厳しく抑えられていたために自由な空気が流れるようになった。
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