1993 Fiscal Year Annual Research Report
MIDIによるコンピュータDTMシステムの教育現場における有効利用の実践的研究
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05780174
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Research Institution | Tokai Women's Junior College |
Principal Investigator |
今井 昌彦 東海女子短期大学, 教育情報研究室, 助教授 (90203299)
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Keywords | MIDI / DTM(システム) / ノ-テーション(機能) / サウンドプロセッサ |
Research Abstract |
MIDIの世界的普及によるDTMシステムのパーソナル化によって、パソコンの利用形態・領域に大きな変革がもたらされてきた。実際にパソコン通信及びコンピュータ専門誌上でのDTM情報のシェアが急激な伸びを示している。 DTMは一つの操作が音声として認識でき、しかも音楽を創造していくパフォーマンス(楽しさ)を伴うもので、児童・生徒・学生のコンピュータリテラシー獲得に有効なツールとして機能しうる。さらにプロダクツ(生産性)において、すべての編集が従来からのテープヒス/チャンネルクロストーク/ワウフラッター/トラックバウンシングから解放され、それゆえ演奏・録音を何度重ねても第一世代の演奏クオリティーを保つ。例えば、音楽科の授業での利用を考えた場合、演奏入力方法の多彩さ、音色の豊富さ、ノ-テーション(児童楽譜作成)機能、自由度の高い編集機能などにより従来の方法パラダイムに多大な変更をせまる可能性を備えもつ。 本研究においては、高等学校、短期大学において実践研究を実施したが、(1)DTMシステムによる授業実施の印象は、入力がほとんどマウスということもあり、キーボードアレルギーは問題にならない。むしろ、生徒・学生個人の音楽的素養・興味にかなり負うところが大きく、情操教育的な要因をはらんでくる。一連の講義終了後のアンケート調査では、好感度においてAとCの両極端に分かれた。(2)また、DTMシステムの教室導入に際して、LAN&DTMシステムをどう構築するか、すわちサウンドプロセッサ(音源)をどのように個々のコンピュータ本体にシステム的に共有化させるか、という問題に出くわした。たまたま実験校においては音源が豊富にあった(本体4台に1台の割合)ので大きな問題にはならなかったが、一般には音源の数量確保は難しい。
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