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1993 Fiscal Year Annual Research Report

神経芽細胞腫における癌抑制遺伝子へのアプローチ-悪性度との関連から-

Research Project

Project/Area Number 05857196
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

桧山 英三  広島大学, 医学部・付属病院, 助手 (00218744)

Keywords神経芽細胞腫 / 癌抑制遺伝子 / 悪性度
Research Abstract

1985年以降当科(一部他院)で手術にて摘出後,冷凍保存した神経芽細胞腫の76腫瘍を用いて以下の検討を行った。
1.DNA解析:腫瘍DNA及び患児の正常組織DNAをサザンブロット法で1番染色体単腕にあるL-myc遺伝子のRFLPを検索したところ11腫瘍でLOHを認め、PCR法での1p32、1p36にあるrepetitive sequenceの検索では14,36腫瘍にLOHを見い出した。L-mycのLOH症例は全例1p32のLOHを認めた。1p32LOH症例14例中は10例がN-myc増幅、12例がdiploid、11例がHa-ras p21の非発現、9例がテロメア長異常で13例が予後不良であった。
2.FISH法による解析:FISH法によ染色体1p13にあるbeta-NGFをプローブとしてFISHを行い,1番染色体の欠失を検討したが欠失は5例のみでDNAploidyとの関係はなかった。
3.RNA解析:23腫瘍のRNAからcDNAを作製し,p53遺伝子についてexon5〜8をPCR-DGGE法で検索したが,異常バンドが検出されなかった。また、76腫瘍のDNAをEcoRIで消化後、サザンブロット法でRb cDNAとハイブリしたところ、2例に異常バンドを認めたが、悪性度、予後等との関連はなかった。
以上から、神経芽細胞腫では、癌抑制遺伝子であるp53やRbの関与はほとんどないが、L-myc遺伝子のあるlp32領域のLOHが予後と相関しており、この領域に悪性度と関連した癌抑制遺伝子の存在が示唆され、今後この領域の詳細な検討を行う予定である。

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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