2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F04430
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
川上 浩良 首都大学東京, 大学院都市環境科学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KESHK S.A 首都大学東京, 大学院都市環境科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 可溶性セルロース / 多段階加水分解法 / 医療材料 / 微結晶セルロース / バクテリアセルロース / ケナフ |
Research Abstract |
人類の生き残り戦略が今問われている。これまでの資源浪費型システムから、生物資源を基礎とした新しい生物材料の生産システムに変換しなければならない。ここでは、人類自らが生産したバクテリアセルロースや植物セルロースを原料に医療用の高付加価値製品を製造する方法に関連して、酸加水分解によるセルロースのアルカリ可溶化条件について検討するとともに微結晶セルロース製造条件も検討する。 これまで、バクテリアセルロース、繊維植物であるケナフの靭皮パルプについて酸加水分解条件、微結晶セルロース製造条件について予備的な検討を行い良好な結果を得た。特に今年度は新規の多段階加水分解法について検討し、高分子量を持つセルロースの調整に成功した。さらに医療用のセルロース材料としての実用化のために必要な各種の測定を実施し、製造した微結晶セルロースの評価を進めた。医療分野に応用する時に最も考慮することはその精製度である。我々が提案する多段階加水分解法を用いることにより、従来のセルロースに比べ純度が著しく向上することをIR, NMR,密度測定等から明らかにした。
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