2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05081
|
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
宮武 昌史 上智大学, 理工学部, 助教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AHMED Nabil Abd El-Latif 上智大学, 理工学部, 外国人特別研究員
|
Keywords | 風力発電 / 太陽光発電 / 自然エネルギー / ハイブリッド発電 / ソフトスイッチング / パワーエレクトロニクス / 最大電力追従制御 |
Research Abstract |
本研究課題では、回路的な手法からシステム的手法まで様々な手法を組み合わせ、ハイブリッド発電システムの高効率化を狙っている。本年度は次のことを明らかにした。 【回路的手法】昇圧チョッパとインバータを組み合わせた変換器群は、ハイブリッド発電システムにおいて不可欠な基本要素であり、変換器群全体での高効率化を検討した。具体的には、両変換器を協調して制御することにより、素子のスイッチング回数を減らし、損失を2%以上低減させられることを明らかにした。シミュレーション、実験ともほぼ同様の結果を得た。さらに、昇圧チョッパにソフトスイッチング技術を適用し、約0.5%の効率向上も可能となった。これは効率向上のみならず、発熱量の減小で回路の実装も容易とし、コスト削減にも効果がある。この成果については学会で発表済である。 【システム的手法】風力発電において、風車の回転数を最適に制御して出力を増大させる最大電力追従制御として、最適な条件を予め計算しておいて制御する方法を検討した。シミュレーションにより、風速が連続的に変化する難しい場合でも良い追従特性を得た。制御に必要な昇圧チョッパの出力側電圧変動の影響などについては、今後検討する必要がある。なお、太陽光発電についても検討し、研究代表者がこれまでに開発した最大電力追従制御法をそのまま用いることとした。 これらの技術を組み合わせられれば、ハイブリッドシステム全体での効率向上が可能であるという見通しを得た。
|
Research Products
(2 results)