2005 Fiscal Year Annual Research Report
地盤内の変形挙動を考慮した合理的な基礎設計法の提案
Project/Area Number |
05F05092
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上野 勝利 徳島大学, 工学部, 講師
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SRENG Sokkheang 徳島大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 基礎構造物 / 基礎構造物 / 変形 / 支持力 / 遠心模型実験 / 有限要素法(FEM) / 画像解析 |
Research Abstract |
本研究では適正規模の基礎設計方法を確立することを目的に、今年度は次の研究を行った。1.隣接基礎の影響による基礎の支持力特性と地盤の変形挙動:隣接した二つの基礎による影響を検討するために遠心力場の支持力実験およびMMXモデルを用いたFEM弾塑性解析を行った。実験・数値解析から得られた支持力特性および地盤の変形挙動より隣接基礎の影響を無くするには少なくとも隣接した基礎の間隔を基礎幅の6倍以上設定する必要があり、またその反面、基礎間隔が基礎幅の1倍のとき隣接基礎による支持力は50%の効果を得た。研究成果は今年度の国内地盤工学研究発表会にて発表し、加えて来年度に香港で開催される予定である‘International Conference on Physical Modelling in Geotechnics'にて発表する予定である。2.基礎の載荷による地盤の変形挙動と支持力の寸法効果の検討:基礎の寸法によって支持力が変化し、いわゆる寸法効果が発生すると言われている。しかし、地盤の変形・破壊メカニズムの寸法効果については研究されていない。本研究では支持力だけでなく変形の寸法効果も検討し、両者の関係について明らかにする。そこで、遠心力加速度を変えた一連の支持力実験を行い、詳細な変形・破壊メカニズムを検討する。現在実験結果の整理中であり、今後論文をまとめて発表する予定である。3.数値解析モデルの改良:ダイレタンシー特性、軟化過程及び寸法効果を表現できるようにオリジナルMMXモデルを改良した。今後、改良MMXモデルを用いたFEM解析を行い、2.の載荷実験をシミュレートし、解析モデルの妥当性を確認した。そして、パラメトリックな解析を行い、本研究の最終目的である基礎の合理的な設計手法を提案する。改良MMXモデルとその精度検証について2007年1月に香港で開催される予定であるInternational Workshop on Constitutive Modeling-Development, implementation, Evaluation, and Applicationに論文を投稿する予定である。
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Research Products
(3 results)