2006 Fiscal Year Annual Research Report
ギャップスペースとギャップスケープ:日本の歴史的都市におけるそれらの役割と関係
Project/Area Number |
05F05098
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
森田 孝夫 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MENDES HORMIGO pedro Jose Leitao Garcia 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 景観 / 歴史的都市 / ギャップペース / ギャップスケープ |
Research Abstract |
海外フィールドワークに続き、岩手・宮城・福島・山形・新潟・長野・和歌山・兵庫県と、多数のが集中する滋賀県、大阪府と京都府の古い建築を調査した。ギャップはその建築空間(寺院、境内)と景観(寺院の位置と都市形態)の構成に果たす役割を分析する。たとえば神社建築の中で様式発展の歴史的連続がなくても(昔の様式は後退する現象も目立つ)、ギャップ関係がある形態的な発展を取り上げることが出来るであろう。拝殿と本殿の空間関係と発展は注目され、拝殿と本殿の複合体および統一された形態への進化にギャップの橋渡しのような意図が推測される。'一つの形態は権現作り(京都市の北野天満宮)と八幡作り(大分県の宇佐八幡神社)とも呼ばれが、この形式には拝殿と本殿の間の空間に「石の間」または「中殿」という連続的な内部空間の使用で本来二つの独立したスペースから一つの複合な建物構造で連続性を果たす。中殿の位置で移り変わる空間性は外部空間対内部空間また独立対連続性のギャップ的な関係発展を代表する。建築とその空間に表現された人間と神のギャップは次第に外部空間から内部空間に移されて、全体性を果たす建築形に支配されるようになる。 現代都市形態は建築に比べ違う規模にも関わらず、上記ケースと似たようなギャップと類似する観察も出来るであろう。 今までの研究成果:日本では現代都市景観や空間と伝統建築形態の発展にも単なる複合な形態に進む過程だけでなく、分離された要素の中断とギャップに通路または内部空間の添加で連続性を作ったり、要素を融合させたりなどな過程も定められる。最後にその融合させた多数な通路と連続的な空間はよく「共同な屋根」のもとになることとギャップの調整手法で統一感を果たすような要求とも現れる。 4月からの研究テーマは建築と造園にある規模のギャップ(スケールギャップ)である。このために小規模建築例と造園における小規模要素と大規模要素のギャップに集中する。
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Research Products
(1 results)