2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05118
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平田 敏文 広島大学, 大学院理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EL-BASSUONY A.A.-B. 広島大学, 大学院理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 薬用植物 / Euphorbia / Ferula / 抗アレルギー活性 / ジテルペン |
Research Abstract |
古くから民間薬として伝承されてきた各種の植物からその有効成分を検索・解明することは,副作用の少ない医薬品の開発のみならず,食物による予防医学の観点からも重要である。本研究は,日本とは地理的また気候的にも異なる地域,特に古代文明が開け薬用植物の知識を蓄積してきているエジプトおよびその周辺地域(北アフリカおよび地中海沿岸地域)の動植物を対象としてその生理活性成分を検索することを目的とした。 本年度は,EuphorbiaおよびFerula属植物を対象として,活性物質(特にテルペノイド類)の検索,単離,構造決定を計った。その結果,Ferula sinaicaから,弱い抗アレルギー活性を示す2種類の新規化合物を単離した。各種の機器分析を用いた構造解析の結果,これらの化合物は特異な開環骨格構造を持つセスキテルペンクマリンであることがわかった。
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Research Products
(1 results)