2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05153
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 崇 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GNYLOSKURENKO S.V. 東北大学, 多元物質科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 発泡アルミニウム合金 / 発泡剤 / 炭酸塩 / 水酸化物 / 水酸化マグネシウム / 炭素マグネシウム |
Research Abstract |
本研究は、発砲アルミニウム合金の安価な連続鋳造プロセス開発に必要な基礎データの取得を行うものである。具体的には以下のことを行う。発泡凝固現象の直接観察研究室で保有している高温透過X線装置を用い、発泡・凝固現象を直接観察し、発泡条件を確定する。さらに、発泡に適した合金の粘度を測定発泡に適した粘度を冷却過程でどのように実現するかを、理論ならびに実験で明らかにする。理論計算は、金属融体の粘度推算式とレオロジー理論を用い、行う。実験は、市販の回転子法でトルクを測定する方法で行う予定である。また、発泡現象や発泡アルミニウム合金インゴットの形態観察や力学特性と通して、濡れ性改善などにより、より安価かつ高機能な発泡剤開発の可能性を探る。 本年度は、まず、現在作製した発泡アルミ材料の断面をSEMやEPMAにより詳細に観察を行い、気泡の形状ならびにそれらの力学特性、析出物の化学形態の同定を詳細に行った。その後、より安価で高機能な発泡剤として各種炭酸塩を想定し、それらの熱分解挙動をTGにより詳細に行い、発砲アルミ製造工程温度における、熱分解発泡挙動の解析を行った。対象とする炭酸塩は、炭酸カルシム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、ならびにそれらの複合塩である。今後、各種炭酸塩ならびに水酸化物、複合塩を用いてアルミニウムの発泡現象の直接観察を高温透過X線装置を用いて行う。
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