2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05154
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩瀬 正則 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN Shengqi 京都大学, エネルギー科学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | ネフェリン |
Research Abstract |
蛍石(CaF2)は、フラックスの流動性改善等々のため、製鋼プロセスの必須材料として過去30年以上使用されてきたが、環境問題への問題により工業的大量使用が禁止された。そこで蛍石(CaF2)の代替品が希求されているが、その候補にネフェリン(Nephelin理想組成は(3/2)Na2O・(1/2)K2O・2Al2O3・4SiO2である)がある。しかしネフェリンの精錬能については、知見が全くない。本研究は、ネフェリンの精錬能なかでも脱硫能を明らかにするのが目的である。スラグによる脱硫反応は [S]+CaO+(2/3)Al=(13)Al2O3+(CaS)[1] あるいは [S]+CaO+Fe=(CaS)+(FeO)[2] と表せる。[1]は、アルミキルド鋼のように酸素ポテンシャルの低い鋼、[2]はFe/FeO平衡によってスラグ/メタル界面の酸素ポテンシャルが制御される場合である。 炭化珪素発熱体電気抵抗炉により、アルミナ製反応管内、白金プレート上にネフェリン-CaO擬2元系あるいはネフェリン-CaO-Al2O3擬3元系スラグを溶融し、反応菅内にAr-CO-CO2-SO2混合ガスを流通させ、1450℃〜1575℃の温度範囲においてスラグと平衡させてサルファイドキャパシティーを測定した。予備実験により、6〜12時間で平衡に到達することを確認した。またネフェリンを含有しないスラグと比較するため、CaO-SiO2-Al2O3-MgO4元系スラグについてもサルファイドキャパシティーを求めた。この結果、固体・液体が共存する組成においてサルファイドキャパシティーが最大値を取ることがわかった。
|
Research Products
(5 results)
-
-
[Journal Article] Innovative Utilization of Waste Wood, Plastic and Paper in Ironmaking2005
Author(s)
T.Matsuda, A.Ike-mura, M.Hasegawa, Y.Tanaka, K.Wakimoto, T.Ariyama
-
Journal Title
Proceedings of John Floyd Symposium on Sustainable Development ion Metals Processing, July, 3-5,2005, Melbourne, Australia(Edited by M.)
Pages: 143-150
-
-
-