2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05155
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
岩田 政司 鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAMI Mohammed Saedi 鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 外国人特別研究員
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Keywords | 電気浸透脱水 / ベントナイト / コロイド / 難脱水性 / 電気浸透 / 界面電気現象 / 固液分離 / 圧密 |
Research Abstract |
本研究では,電場を利用した固液混合物の濃縮脱水装置の合理的設計法を提案するため,沈降濃縮領域から圧密脱水領域にいたる電場下の固液分離過程を解明することを目的としている。 1.粒子表面に永久荷電を有するベントナイトを試料に用い,ベントナイト-水系スラリーを予圧密し,定電流条件下で電気浸透脱水した。試料厚さの経時変化,および最終空隙比分布を実測し,研究代表者の提案した理論の妥当性を検討した。理論は,試料のクリープ特性を含む実測値の傾向を良好に記述できた。脱水速度を支配する修正圧密係数および電気浸透圧勾配は,電流密度とともに増加した。 2.粒子表面に永久荷電を有していない固液系に対する,界面活性剤の助剤効果を調査した。パルプ短繊維-水系スラリーにドデシル硫酸Naを種々の濃度で加えて予圧密したケークに,定電流条件下で電場を印加し,電気浸透脱水速度を求めた。この系においては,界面活性剤の助剤効果は見られなかった。 3.製缶工場より排出されるアルミ系スラッジの電気浸透脱水特性を調査した。この系では,脱水初期に正極側から排水され,やがて排水方向が反転し負極側から排水されるようになる。この現象は,粒子のζ電位のpH依存性と密接に関係しており,脱水開始時に正に帯電していた粒子が,電極反応に伴い生ずる水酸イオンのため負電荷を帯びるようになると,脱水液の移動方向が反転するために生ずる。 4.ベントナイトスラリーの電場下の圧密沈降特性を測定し,この現象を記述できる圧密沈降理論を構築した。
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Research Products
(3 results)