2005 Fiscal Year Annual Research Report
含水多成分複合システム食品モデルの低温下でのガラス相形成と氷結晶変成に関する研究
Project/Area Number |
05F05158
|
Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
鈴木 徹 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAQUE M.K. 東京海洋大学, 海洋科学部, 外国人特別研究員
|
Keywords | 海洋科学 / 結晶工学 / 低温物性 / 食品 |
Research Abstract |
アモルファスラクトースガラスは,熱的に非平衡な状態にあり常に平衡へ向かって緩和しようとする。その現象は物理的なエイジングまたはエンタルピー緩和と一般に言われる。アモルファスラクトースガラスのガラスの転移温度Tgとエンタルピー緩和を,Tg以下の様々な温度(25,60,75,90℃)で2〜120時間,等温エイジシグした場合の緩和エンタルピーを示差走査熱量計(DSC)を使って調べた。その結果,Tgとエンタルピー緩和が,老化時間と共に,また温度が高いほど早く進行すると分かった。エンタルピー緩和は,Tg(102℃)により近い温度では拡張指数関数的に増加し,室温(25℃)放置では一ヶ月でも大きな変化はなかった。また,Kohlrausch-Williams-watts(KWW)モデルによる解析では十分に実験的なエンタルピー緩和データにフィッティングでき,1ヵ月室温緩和配布パラメータβは,0.81-0.89の範囲にあった。エンタルピー緩和時定数(τ)は,エイジング温度とともに増加しアレニウスプロットから,緩和プロセスの活性化エネルギーが推参された。その結果ラクトースガラスは,他の糖に比べて活性化エネルギーが低いことが判明した,その原因について現在検討中である。 Carbohydrate Res.投稿済み,revise中,Amorphous 2006 in UK発表受理
|
Research Products
(1 results)