2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05170
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩田 博夫 Kyoto University, 再生医科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AGUDELO Carlos Alberto 京都大学, 再生医科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 膵ランゲルハンス島 / バイオ人工膵臓 / マイクロカプセル / 凍結保存 / 拡散 / アガロース |
Research Abstract |
糖尿病の治療法としてインスリン分泌組織(膵ランゲルハンス島(膵島))をマイクロカプセル化したバイオ人工膵臓に期待が集まっている。我々のグループでは膵島をアガロースのマイクロカプセルに封入し、糖尿病モデル動物で長期の血糖値の正常化を得た。これを臨床応用するときには、必要なときに直ぐに使えるように保存しなければならない。凍結保存が有望とされてきたが、膵島の機能に悪影響を与えず、さらに、カプセル膜の透過性を変化させない凍結保存法が必要である。従来の方法では、凍結保存後カプセル膜中の拡散透過性が大きく変わってしまい、バイオ人工膵臓として機能しなくなってしまった。各種保存液を調整し、膵島の機能、また、マイクロカプセル中の拡散透過性に及ぼす影響を指標に評価を行った。新たな凍結保存液KYO-1液の開発に成功した。その組成は、KYO-1:334 g ethylene glycol, 144 g DMSO, 100 g PEG 1000 and 17.5 g PVP K10 summed up to 1L with EuroCollins solution.である。この保存液と急速冷却法を組み合わせることで、バイオ人工膵臓を液体窒素中での長期保存が可能になった。現在この成果は投稿中である。また、世界中の膵島移植関係者が集まる学会(International Pancreas and Islet Transplant Association)での発表を申し込んだところ、膵島移植またバイオ人工膵臓の研究に携わる医師や研究者の注目を引くところとなり、Travel Award 2007 of International Pancreas and Islet Transplant Associationを得た。
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Research Products
(1 results)