2006 Fiscal Year Annual Research Report
植物感染初期における二構成成分制御機構の役割に関する研究
Project/Area Number |
05F05193
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
露無 慎二 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAQUE Md.M. 静岡大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 軟腐性エルウイニア / PhoP-PhoQ二分子機構 / 植物微細環境 / ペクチターゼ / マイクロアレー解析 / プロテオミクス / リポ多糖質 / エリシター |
Research Abstract |
これまでに着実に研究成果をあげてきている。博士課程で取組んだD.dadanti PhoP-PhoQ二分子間制御機構について、これをさらに発展させて、この機構が病原性発現に重要な働きを示すが、これらの制御遺伝子のマーカーエクスチェンジによる変異株を分離して、野生型との比較から、マグネシウム濃度に依存して、ペリクル生成に重要な役割を司る事を発見した.また、セルラーゼの添加により、ペリクル生成がなくなる事から、また、培地にセルラーゼを添加して培養した場合も、D.dadantiでは、ペリクル生成がなくなった。このことから、本細菌では、ペリクルの主成分は、セルロースであることが示唆された。ただし、phoP-およびphoQ-突然変異株は、培地中のマグネシウム濃度をあげると、ペリクルをつくるが、これはセルラーゼを入れても完全な分解に至らなかったことから、この条件で生成されるペリクルは、セルロース以外の分子が含まれていると考えられる。なお、鞭毛性制度をみてみると、これらの変異株では、鞭毛生成が極端に抑えられていた。このため、予想された事ではあるが、バイオフィルムの生成も、PhoP-hoQ二分子間制御機構下にあることが明らかになった.
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Research Products
(6 results)