2005 Fiscal Year Annual Research Report
メコン川上流域の持続的開発のための参加型流域管理手法
Project/Area Number |
05F05208
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山路 永司 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SANG-ARUN JANYA 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | メコン川 / 持続的農業 / リモートセンシング / 土地利用 / 作物ポテンシャルマップ / 参加型 / GIS |
Research Abstract |
メコン川上流域では、キャッシュクロップとしての大麻が多く栽培されている。これを撲滅するためには、倫理的な教育や厳しい取り締まりだけでは不十分であり、持続的・安定的・かつ低コストの農業生産様式を、農民に知ってもらい実践してもらう必要がある。すなわち、作物栽培過程と一体化した農地保全手法が求められている。 そこで本研究では、(1)リモートセンシングを用いた流域土地利用状況の把握、(2)土壌図、降水量図などとオーバーレイしての作物ポテンシャルマップの作成、(3)農民自身の参加を前提とした参加型流域管理手法の構築、を目的とした。 本年度は、メコン川流域の諸問題をより正確に把握することと、リモートセンシングデータ処理、GIS処理により、流域の全体的把握をはかることを主目的とした。 メコン川流域の諸問題の解明については、これまで刊行された国内外の文献をあらためて参照・整理した。とくに農業生産活動の地域的差異、土地利用の差異について、情報を抽出・整理した。 リモートセンシングデータ処理については、パーソナルコンピュータにGISソフトウェアをインストールし、LANDSATデータ、ASTERデータを入手し、メコン川流域の解析を開始した。 またGIS処理手法として、日本水土図鑑データを用いて、土地利用、道路、水路、農業施設などのデータについて各種オーバーレイ手法の実践と有効性の確認とをおこなっている。さらに、具体的には、北タイのメコン川支流を、さらに小流域に分割するとともに、行政界をオーバーレイし、人口や産業構造のデータを参照しながら、具体的対象地域の抽出を行った。
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Research Products
(2 results)