2005 Fiscal Year Annual Research Report
セミパラチンスク核実験場周辺地域住民における乳がんに関する症例対照研究
Project/Area Number |
05F05224
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柴田 義貞 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHUNUSSOVA T. 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 乳がん / 症例対照研究 / 放射線被曝 / 核実験 / セミパラチンスク / カザフスタン共和国 |
Research Abstract |
カザフスタン共和国のセミパラチンスク核実験場周辺地域住民における放射線被曝の影響を明らかにすることを目的として、乳がんの症例対照研究をセミパラチンスク市内にあるがんセンターとの共同研究として開始した。対象者は、1949年から1962年までに生まれ、核実験場周辺に在住する女性のうち、1980年から2005年までに原発性乳がんの診断された患者(症例)と、1症例に2人を年齢でマッチさせて選択した対照である。事前にがんセンターと緊密な連絡をとり、症例約100名と対照約200名のリストを作成し、2005年8月上旬に約1週間をかけて現地の診療所を回り、面接調査を実施した。本年度の研究実績は以下のとおりである。 (1)居住歴、現在の生活状況、がんの家族歴、妊娠・出産歴、哺乳、食事、飲酒、喫煙、職業などの情報を得るためのカザフ語版面接調査表を現地で作成した。 (2)収集データの入力および管理のためのACCESSデータベースを現地のコンピュータ技術者の協力を得て作成した。 (3)東カザフスタン州の4地区(アバイ、ベスカラガイ、ザーナ・セメイ、ポロヅリハ)の1市21村在住の症例86名と対照161名に対して面接調査を行った。 (4)面接調査表を日本に持ち帰り、ACCESSデータベースに入力した。 (5)国内の研究者の協力を得て、対象者個人の被曝線量の推定を開始した。
|
Research Products
(1 results)