2005 Fiscal Year Annual Research Report
脳障害修復機構としてのアストロサイトにおけるアポE遺伝子の制御の研究
Project/Area Number |
05F05230
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
横山 信治 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呂 鋭 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | アストロサイト / FGF-1 / アポリポタンパク質 / HDL / 脳損傷 / コレステロール |
Research Abstract |
1)アストロサイトのapoE/HDL分泌は、脳の傷害修復のための重要な反応である。脳外傷などによる細胞へのストレスはアストロサイトによるFGF1の放出を促進し、そのFGF-1のオートクリン作用によりapoEの遺伝子の転写が昂進し、HDL産生が高まる。この機構におけるFGF-1受容体からのシグナル伝達はPI3K/Akt pathwayにより行われApoEの転写促進を促す。 2)アストロサイトに外因性のapoA-Iが作用するとき、caveolin-1とコレステロールが細胞質の脂質蛋白複合体cytosoloc lipid protein particle(PLPP)に移行する。この時PLPPはcaveolin-1を介してミクロチューブ細胞骨格に結合することが示される。ミクロチューブの機能を阻害すると、apoA-Iによる細胞脂質の放出が抑制されることから、この反応がHDL新生に向けての細胞内コレステロール輸送系に関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)