2005 Fiscal Year Annual Research Report
メディア論,情報技術の社会史、メディア・リテラシー
Project/Area Number |
05F05250
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水越 伸 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JUNG J.-Y.J. 東京大学, 大学院・情報学環, 外国人特別研究員
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Keywords | インターネット / 比較文化的研究 / 情報格差 / メディア接触 / モバイル・コミュニケーション / ケータイ / コネクティッドネス / オンライン・コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度は次のような活動をおこなった。 (1)インターネット・コネクティッドネスの概念と活用方法について検討を重ねた。 この概念は、分担者であるJungがアメリカにおいて共同開発したものであるが、それの意味するところを今一度明らかにし、モバイル・メディア(ケータイを含む)の普及が卓越した日本において活用していく際の課題などを整理、検討した。 (2)日本におけるインターネット、およびモバイル・メディア(ケータイを含む)の活用のされ方の特性をつかむために先行研究を渉猟した。 代表者である水越伸が、NTTドコモ・モバイル社会研究所コア研究として進めていたMoDeプロジェクトと連携し、これまでの研究の可能性と課題を浮き彫りにした。 (3)(1)(2)を元に、日本におけるインターネットとケータイのコネクティッドネスの調査のための仮説群を作成した。 それを大まかにいえば、次の二点として示すことができる。 第一に、日本を含む各国におけるコネクティッドネスのありようは、それぞれの地域の社会構造やコミュニケーション文化の歴史によっておおいに規定されてきている。日本は韓国や米国にくらべ、実社会におけるコミュニケーションが、いわゆるオンライン・コミュニケーションと切り離れたかたちで営まれている。 第二に、インターネットとケータイの普及の度合いや、利用の相関関係が、大いにそのあり方に影響を与えているものと思われる。 (4)以上に基づき、年度末に全国200サンプルに対するサーベイ調査を実施した。 この調査結果の分析は、来年度初めにおこなう予定である。 以上を踏まえ、来年度はインタビューを含めた調査を展開し、(3)の仮説群の検討を進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)