2005 Fiscal Year Annual Research Report
1960〜1970年代における韓国造船産業の発展-日本造船産業との関係を中心に
Project/Area Number |
05F05268
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
服部 民夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAE S. 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 韓国造船産業 / 日本造船産業 / 現地調査 / 川崎重工業 / 現代造船 |
Research Abstract |
本研究は、1960〜1970年代の朴正煕政権期における韓国造船産業の育成過程を日本造船産業との関連性に注目しながら実証的に分析することを目的にする。 平成17年は本研究の初年度として、資料収集に力を集中した。まず、韓国の関連資料の調査及び収集を1回行った。文献資料の調査は韓国の「国家記録院」で1960〜1970年代の韓国造船産業の育成過程に関わった公文書を探した。外に当時の造船産業政策に関連した官僚2名のインタビューを行った。一人は当時の大統領秘書官、もう一人は商工部の造船課長であった。これによって朴正煕政権の造船政策について理解を深めることができたと思う。 日本の資料収集や関連者の証言採録などの現地調査も行った。特に、1971年から「現代造船」の建設及び造船技術の提供を行った川崎重工業について調査を行った。当時、日本政府と「日本造船協会」は韓国の造船産業建設に不定的反応を示したにもかかわらず、なぜ「川崎重工業」が「現代造船」の建設協力及び造船技術提供に積極的であったか。それについての資料収集とともに、神戸に2回訪ねて関係者のインタビューを行った。インタビューに応じた人は韓国の現代造船所の建設のために1972〜1974年、川崎重工業から派遣された技術者で、重要な証言を聞くことができた。
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