2005 Fiscal Year Annual Research Report
日・比の比較による、人間の発達とライフコースに関する学際的な研究
Project/Area Number |
05F05271
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
末本 誠 神戸大学, 総合人間科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MISOLA N.K. 神戸大学, 総合人間科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 生涯学習 / ライフ・コース / 日・比の比較研究 / 人間発達 / 職業訓練 / 社会教育 / 環境教育 / ジェンダー |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本とフィリピンの生涯学習に関する総合的な実態調査を基に、その両国のおける特徴や問題点を明らかにしながら、人間の生涯にわたる発達とライフ・コースの持つより原理的な意義を解明しようとすることである。予定した比較研究のうち、今年度中に行うことができたのは、以下の事柄である。 1.「全般的な人間発達の条件」に関する、基本的なデータの収集。 2.「生涯学習関連スタッフの意識」に関する調査票の作成と、調査地の選定。 3.「事例研究」に関する候補地の選定。 4.「都道府県レベルの生涯学習関連施策の比較」については、未着手である。 昨年10月に来日して移行、ネヘマ・ミソラは末本が主催する神戸大学発達科学部ニューマンコミュニティ・創成研究センター(HCセンター)の「労働・成人教育部門」の研究活動に参加し、11月に「フィリピンの成人女性に関する学習支援」をテーマとした報告を行った。また、大阪・神戸・尼崎各市の成人教育・生涯教育関連施設を訪ね、日本におけるこの領域の活動の実情を実地に調査した。こうした活動を基に、調査項目を立て末本と打合わせながら、日比の比較調査のための調査票を策定した。フィリピンに関しては、ミソラの勤務するフィリピン西ヴィサヤ大学の関係者を通じて調査票を配布し、現在回収を待っているところである。日本に関しては、末本が協力しながら調査施設を特定する作業を進め、社会教育施設、企業内教育施設、職業訓練機関、大学などで予備的な調査を開始している。 日本での調査の見通しとしては、HCセンターに上記の社会教育・生涯教育・職業訓練関連の教育担当者が部門研究員として加わっているため、協力を得やすい状態にある。
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