2005 Fiscal Year Annual Research Report
巨大地震・津波に対する橋梁構造の安全性の向上策に関する研究
Project/Area Number |
05F05273
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
家村 浩和 京都大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MULYO Harris Pradono 京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 巨大地震 / 津波 / 波力 / 橋梁 / 設計 / 模型実験 |
Research Abstract |
2004年の12月のスマトラ沖地震時には、巨大津波により橋桁が流失または移動するという被害が、震源地に近いスマトラ島西部海岸及び北部のバンダアチェ市周辺において数多く発生した。外国人特別研究員Dr.M.H.Pradonoと受入研究者(家村)は共同して現地調査に当たり、数多くの資料を収集した。 将来日本でも東海南海・東南海地震などの来襲が推定されている。激振動および巨大津波に対する橋梁の安全性を高める研究を共同して実施することにより、社会の防災性の向上に寄与するのが本研究の目的である。 平成17年度における研究実績の概要は次のとおりである。 1)スマトラ沖地震・津波被害調査により収集した橋桁の移動や流失といった被害を橋梁の型式ごとに分類整理した。追加的に現地を調査した。 2)ビデオ映像や津波のこん跡調査などから推定されている津波の流速を基に、橋梁に作用したであろう流体力を算出した。 3)被害実態と作用流体力の関係を構造解析により検討した。特に津波による橋梁の移動、変形状態が推定した流体力により発生するかどうかの検討を行った。 4)京都大学防災研究所宇治川推理実験所に設置されている、津波のシュミレーション水路を用いて模型実験を実施するための橋梁模型の設計を行い、実験準備を進めた。
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Research Products
(5 results)