2005 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル地形解析に基づく地形変化の定量化と水環境との関係の研究
Project/Area Number |
05F05286
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小口 高 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 舟 東京大学, 空間情報科学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | DEM / GIS / 地形解析 / 日本 / 台湾 / 扇状地 / 流域 |
Research Abstract |
本研究は、地表面の形状を表現するDEM (Digital Elevation Model)とGIS(地理情報システム)を用いて地形解析を行い、流域の地形と、その下方に位置する扇状地の地形との対応関係を求めることを目的とする。今年度の研究では、最初に研究対象を絞る作業を行った。扇状地の発達がよい日本の流域と台湾の流域に関する既存研究によると、台湾の流域の侵食速度は日本の流域のそれよりもかなり速い。しかし、流域の地形構造と、その下方にある扇状地の地形構造の対応関係については、日本と台湾に関する比較検討は行われていないため、両者の特徴はまだ分かっていない。そのため、日本と台湾に分布する、面積2km^2以上の扇状地およびその上流域を対象として、解析を行うことを決めた。 時間の関係で、今年度は主に台湾の流域を対象とし、上記の研究を行った.研究に必要な情報とデータを収集するために、台湾に出向いた。台湾大学地質研究科の研究者と議論と交渉を行った結果、台湾の40-m DEMを共同研究のために使えるようになった。また、台湾の1:50,000と1:25,000デジタル地質データや、近年の降水データなどを入手した。さらに、台湾の扇状地に関する野外調査も行った。一方、日本においては、50-m DEMおよび研究対象とする扇状地のデータを入手・整理した。 続いて、DEMを用いた地形解析のための準備作業を行った。まず、DEMを用いた扇状地の抽出基準と抽出方法を決めた。現在は、扇状地の抽出を具体的に行いつつ、予察的なデータ解析を行っている。
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Research Products
(2 results)