2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05291
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
岩下 和義 Saitama University, 理工学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ISLAM Mohammad Sharifu 埼玉大学, 理工学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 日干し煉瓦 / Adobe / 耐震性 / 植物繊維 / ジュート / 国際研究者交流 / 組構造 / バングラデシュ |
Research Abstract |
今年度はアドベの弱点であるモルタル部の強度を測定した。強度に関する定数は数値解析を行う上で必要になるので、要素試験(3軸圧縮試験を使用)により内部摩擦角φと粘着力Cを求めた。使用したモルタルは、無補強のものと、植物繊維補強、セメントと石膏による補強モルタルであった。せん断強度がどのように改善されるのかを明らかにするために、破断面をデジタルカメラで接写して観察を行った。 研究の最終段階として、安価、工法が容易かつ使用後に環境に悪影響を与えないという3点を併せ持つ耐震補強方法について検討した。セメントや植物繊維の混入により、アドベブロックとモルタル部分を個々に補強した上に、アドベ構造体全体として強度の向上と靭性を確保する構造補強方法を組み合わせることを試みた。アドベ積層体を振動台で加振する実験により強度と靭性が大きく改良されることが確認できた。構造体としての補強は、低価格なワイヤメッシュでの補強工法について検討・実験を行い、応力の分担と変形の拘束という2つの点で大きく改善できることを明らかにした。
|
Research Products
(2 results)