2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05304
|
Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
岡田 安弘 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHOU Yufeng 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
|
Keywords | 素粒子論 / 素粒子実験 / B中間子 / Bファクトリー / CPの破れ / 電弱相転移 / バリオン数生成 / 粒子崩壊 |
Research Abstract |
1.B中間子崩壊のSU(3)対称性を用いた解析 最新のBファクトリー実験によるデータを用い、SU(3)フレーバー対称性に基づいて、B中間子がπ中間子やK中間子などのチャームを含まないモードに崩壊する分岐比やCP非対称性の総合解析を行った。とくに、これからのLHCbで多くの情報が得られると期待されるBs中間子崩壊の分岐比に対する定量的な予言を得た。 2.左右対称模型に於けるB及びK中間子混合 TeVスケールで素粒子標準模型を超える物理に候補のひとつとして、左右対称性導入してゲージ群を拡張して模型を取り上げた。この模型でB中間子やK中間子混合の大きさを計算し、新たなゲージ粒子がどの程度の質量領域に現れうるか、それが将来のコライダー実験にどのようなインパクトがあるかを明らかにした。 3.電弱相転移とバリオン数生成 電弱相転移が強い一次相転移の場合には宇宙のバリオン数が相転移時に生成される可能性がる。このシナリオがうまくいくためには、ヒッグスセクターが標準模型から拡張された形であることと十分大きい新たなCPの破れの原因がある必要があり、現象論的にも興味深い。ここでは、相転移時の高温プラズマ中の粒子のダイナミックスを調べることにより、どのような模型の場合に十分大きなバリオン数が生成されるかについて研究を進めた。
|
Research Products
(3 results)