2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05308
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
福田 共和 大阪電気通信大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DAS Suranjan K. 大阪電気通信大学, 外国人特別研究員
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Keywords | 天体核反応 / 短寿命核生成・分離 / (α,n)反応 / tracking chamber / 大立体角検出器系 / 超新星爆発 / 元素合成 / 宇宙初期 |
Research Abstract |
1)主要装置であるガス検出器(MSTPC)の改造を開始した。これまでは増幅機構に通常のアノードワイヤーを用い、gating gridを装備して有効トリガーのあった時のみ増幅を行い、40kHzまでは安定に作動させてきた。今回増幅機構にGEMを用い(GEM-MSTPC)、より高い計数率での測定を可能とし、又カソードを細分化することにより、より高い位置分解能を得る事を目的とする。設計は終了し、一部の制作を開始。現在GEMの性能評価を行っている。 2)原研タンデム加速器を用いた天体核反応率の測定を引き続き行っている。今回は^8Li(d,t),(d,α)反応を、入射エネルギー4点の範囲ではあるが、測定することができた。現在解析中であるが、有意義な結果が得られそうで、今後多くの入射エネルギーと他の反応チャネルの測定を試みる。その他の核種生成実験も継続して行っている。 3)新しいGEM-MSTPCとTRIAC加速装置を用いて、^8Li(α,n)反応を更に精度良く測定するためのsimulationを開始した。これまでの測定方法に比べ、エネルギー精度で数倍、統計精度で10倍の結果を得る見通しができた。
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Research Products
(2 results)