2005 Fiscal Year Annual Research Report
超低温におけるボーズ並びにフェルミ原子集団の凝縮の理論的研究
Project/Area Number |
05F05311
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
町田 一成 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GHOSH S. 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 双極子・双極子相互作用 / ボーズ・アインシュタイン凝縮 / Cr |
Research Abstract |
レーザーを用いた光トラップ法によって種々の原子集団が超低温に冷却された.ボーズ系のボーズ・アインシュタイン凝縮のみならず,フェルミ系においても最近BCS超流動が実現し,この分野の研究前線は急速に前進している.こうした状況の下で今年度は双極子・双極子相互作用を行うボーズ中性原子集団の研究を開始した.Crのような原子ではスピン・モーメントが3ボーア磁子もあり,双極子相互作用は重要な役割を演ずると思われる.当研究においてはスピン・モーメントを古典スピンとして近似し,系のモデルハミルトニアンを導いた.密度を通した相互作用とスピン相互作用がからみ合った興味あるモデルであり,従来議論されたことがない.現在,分子場近似の下で系の方程式を導出し,解析的並びに数値的に解いている.
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Research Products
(6 results)