2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05322
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡部 重十 Hokkaido University, 大学院・理学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIU Huixin 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 熱圏大気密度 / 大気プラズマ結合 / 電離圏 / 宇宙天気 |
Research Abstract |
CHAMP衛星を用いて,2002年から高度300km〜400kmでの熱圏大気密度と速度,電子密度,磁場を測定している.衛星に搭載した加速度計から熱圏大気密度と速度を導出した. 1.熱圏大気風 2002年〜2004年のCHAMP衛星の16,400軌道データから,中低緯度での熱圏大気風の季節,太陽活動,地磁気活動の依存性を調査した.その結果,太陽活動が昼間だけでなく夜間の熱圏風に影響していることを明らかにした.また,夜間の熱圏風は地磁気活動の影響を受けていることも明らかにした.これらの結果は,地上でのFPI観測やNCARのTIEGCMモデルとよい一致を示している. 2.電離圏電子密度と温度 CHAMP衛星で観測した電離圏電子密度と温度について,IRIモデルと比較した.その結果,電子密度と温度の季節変動では,CHAMP衛星とIRIモデルでよい一致を示している.しかし,極域では,IRIモデルは電子密度を過大評価し,電子温度を過小評価する傾向がある. 3.熱圏大気密度異常帯 高度400kmでの熱圏大気密度異常帯は±25磁気緯度でピークが現れる.このピークは昼間から夜間にかけて明瞭に現れる.季節が夏あるいは冬の期間,ピークの大気密度が夏半球で大きいという非対称性が現れる.熱圏大気密度異常帯は電離圏の電子密度異常帯と構造が似ていることから,お互いに影響を与えていると推論される.
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Research Products
(3 results)