2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05335
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
兵藤 一行 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 研究機関講師
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAKSIMENKO Anton 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | X線光学 / X線暗視野法 / 放射光 / X線CT / 単色X線 / トモシンセシス / X線屈折効果 |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて、屈折型CTアルゴリズムおよび撮影システム自動制御とデータ自動収集を目的としたソフトウェアの更なる改良を行った。また、CTデータを、より高精度で取得することを目的としたCTデータ収集用試料ホルダーに関して、その特性の実験的評価を行った。 上記、アルゴリズム、ソフトウェアの改良では、屈折型CT実験の効率を向上させることができた。CTデータ収集用試料ホルダーの実験的評価に関しては、使用するX線エネルギー、また、撮影システムに使用するコリメータ結晶、アナライザー結晶の最適化を理論的、実験的に行った後での目的試料の撮影実験により、新しいCTデータ収集用試料ホルダーを用いることで、従来より高空間分解能の画像が得られることが実証できた。CTデータ収集用試料ホルダーは、長時間に及ぶCTデータの取得中、生体試料等を物理的、化学的に安定して保持する必要があるものであり大変重要なジグである。 また、従来から臨床の現場では、被写体内でのX線の吸収効果によるイメージングを利用するトモシンセシス法が用いられてきた。この方法では、被写体の断層像を得ることができるので、被写体の診断能を飛躍的に向上させることができる。我々は、屈折効果を利用するトモシンセシス法に関して、今までの屈折型CTアルゴリズムの開発や実験的評価で得られた知見を利用して、まったく新しい屈折トモシンセシス法のアルゴリズムの開発・提唱と実験的評価を行い、この方法が有用であることを実証できた。
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Research Products
(6 results)