2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05335
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
兵藤 一行 High Energy Accelerator Research Organization, 物質構造科学研究所, 研究機関講師
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANTON Maksimenko 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | X線光学 / X線暗視野法 / 放射光 / X線CT / 単色X線 / トモシンセシス / X線屈折効果 |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて、屈折型CTアルゴリズムおよび撮影システム自動制御とデータ自動収集を目的とした計算機ソフトウェアの更なる改良を行うとともに、開発した上記アルゴリズム、ソフトウェアおよびCTデータ収集用試料ホルダーを用いた放射光単色X線による生体試料、工業材料等の評価実験を中心に研究を実施した。今年度のアルゴリズム、ソフトウェアの改良により、屈折型CT実験の効率をさらに向上させることができた。また、17.5keVの単色X線で撮影したナイロン球のCT実験結果から、撮影システム全体の空間分解能が10μm程度であることを確認できた。さらに、屈折効果を利用する新しいトモシンセシス法に関しては、今までの屈折型CTアルゴリズムの開発や実験的評価で得られた知見を利用した、屈折型CTアルゴリズムの実験的評価も引き続き行なった。乳がんの摘出標本の例では、X線照射角度の異なる10枚程度の画像から医学的に有用な情報(微小石灰化など)を含む断面像を描出することができた。この方法を用いることで、通常のCT撮影に比較して、試料の撮影時間、被曝線量の大幅な減少が期待される。以上により、本研究で開発してきた屈折型CTアルゴリズムおよび撮影システム自動制御とデータ自動収集を目的としたソフトウェアが有用であること、また、その開発過程で得られた知見をもとに提唱した屈折トモシンセシス法のアルゴリズムが有用であることを実証できた。
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Research Products
(1 results)