2005 Fiscal Year Annual Research Report
電力自由環境下における知的手法を用いた電力価格予測
Project/Area Number |
05F05348
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
千住 智信 琉球大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MANDAL Paras 琉球大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 電力自由化 / 電力価格予測 / ニューラルネットワーク / 遺伝的アルゴリズム |
Research Abstract |
本研究では知的手法を用いて電力市場価格を予測する手法を開発した。従来の予測手法は線形手法や統計的手法で単に電力市場価格を予測していたが、本研究ではニューラルネットワークを用いて非線形性を有している電力市場価格と電力需要の両者を予測可能な予測手法を開発している。目的とする研究手法の開発により、電力需要と電力市場価格の関連が明らかになる。また、この関係を事前情報として利用することにより、将来における電力市場における電力売買の効率的手法と電力市場の健全な発展に資することが可能となる。 本年度は電力需要予測と電力市場価格予測が可能な手法を開発した。ニューラルネットワークに入力する取得可能な情報ならびにニューラルネットワーク構造の最適化のために、遺伝的アルゴリズムを利用した。この予測システム構築のために、計算機シミュレーションを実施した。計算機シミュレーションは、平成17年度に購入したコンピュータで行った。また、予測システム構築のためのソフトウェアとしてMATLABを利用した。電力需要予測ならびに電力市場価格を提案手法で予測した結果、良好な予測結果が得られた。提案手法の有効性を検証・比較するために、従来手法と提案手法を用いて数年間の予測性能を比較した。比較結果より、提案手法の有効性が確認された。また、10分から数時間先の電力市場価格も同様に予測できることをシミュレーションにより示した。 次年度の研究は、より精度の高い予測手法を開発することであり、このために確率的に変動する需要家の動きや気象現象を考慮する。
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Research Products
(1 results)