2006 Fiscal Year Annual Research Report
弱い電力系統の風力発電容量の導入極限および風力発電機によるパラメータの変動
Project/Area Number |
05F05349
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Research Institution | Ashikaga Institute of Technology |
Principal Investigator |
牛山 泉 足利工業大学, 総合研究センター, センター長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LITIFU Zulati 足利工業大学, 総合研究センター, 客員研究員
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Keywords | 弱い電力系統 / 電力変動 / 最適設置 / マイクログリッド |
Research Abstract |
当研究は、遠隔地・離島や途上国のような弱い電力系統に連系された風力発電機により誘起される電力変動に関するものであり、電力系統に対する風力発電容量の限界値を決定することを目的としている。研究は、大きく2つのフェーズに分かれている。フェーズ1は、風力発電機が定常運転状態の場合について調べるものであり、フェーズ2は、風力発電機の出力が大きく変動している場合について調べるものである。 今年度は、まず、風力発電機が定常運転状態時の電力変動の取扱いについて研究を行った。この中で、複雑地形のサイトへの風力発電機の経済的・環境的最適設置の検討を、風力発電機による電力変動を考慮して行った。また、弱い電力系統に、風力発電機に加え小水力や太陽光による発電を組み合わせたハイブリッド発電システムを導入する際の影響に関する検討も行った。さらに、定常運転時に、電力系統に対する風力発電容量の限界値を決定するプログラムを開発した。その結果、フェーズ1の定常状態時に関しては研究を完了することができだ。現在、フェーズ1に引き続き、フェーズ2の風力発電機の出力が大きく変動している場合について、研究を行っている。現在は、MatlabとPSADモデルを用いたシミュレーションにより、風力発電機の電圧変動・周波数変動について調べている。再生可能エネルギーを利用した山梨県の小型発電施設や中国のマイクログリッドにおける実証試験により、このシミュレーション法の精度が高いことが確認されている。 これら得られた成果から、今年度、ジャーナル2編、トランザクション1編、査読付プロシーディング6編の計9編の論文を発表することができた。 今後は、出力変動を低減させ、風力発電機容量を増加させるために、マイクログリッドの理想的な構造・接続方法について検討を進めていく予定である。
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Research Products
(9 results)