2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05351
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
曽我 哲夫 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MOMINUZZAMAN Sharif Mohammad 名古屋工業大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 太陽電池 / カーボン / ナノ構造 / ナノチューブ / フラーレン |
Research Abstract |
現在の太陽電池はほとんどシリコンを基盤としたものである。本研究ではさらに太陽電池の高効率化と低価格化に向けて安価で環境にやさしいカーボンナノ材料の合成とその評価及び太陽電池の応用を行った。 添加量を変化させて燐を添加した力-ボン薄膜を作製し、XPS測定からsp^2/sp^3比、反射率透過率測定から光学バンドギャッブを測定した。燐の添加量を増加することによって光学バンドギャップは0.85evから0.75evに若干減少するが、sp2/sp3比はほぼ一定であった。特性評価からC/Siヘテロ接合のバンドパラメータの見積もりも行った。 ナノカーボンとしてフラーレン系薄膜を作製するため、C_<60>をターゲットとしたPLD(Pulsed Laser Deposition)法で薄膜作成を行った。堆積温度が100℃では光学バンドギャップが2.05eVであるが300℃まで増加すると1.5eVまで減少し、太陽電池に適した値となった。窒素を添加することによって表面はナノ構造が形成され、太陽電池に適した薄膜となった。また、シリコン基板上にフラーレン薄膜を堆積させた太陽電池を作製し、特性評価を行った。 熱分解スプレー法で太陽電他用力-ボンナノチュープの合成を試みたが、再現性や大規模化に間題があったため、原料の供給法を改善した。また、力-ボン系原料としてテレビン油、ユーカリ油、アルコール等を比較した結果、エタノールが最も高品質の力-ボンナノチューブが得られた。基板の温度を850℃から950℃まで変化させることにより直径数十nmのナノチューブから直径数百nm程度のマイクロチューブまで異なった形態のナノチューブを合成することに成功した。
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Research Products
(5 results)