2006 Fiscal Year Annual Research Report
締固めた砂混じりベントナイト中の汚染物質の吸着と移動に関する遠心モデル化
Project/Area Number |
05F05358
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
日下部 治 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GURUMOORTHY Chandrasekharan 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 重金属 / 粘土 / 移流・拡散 |
Research Abstract |
危険物質破棄物処理場の浅部のバリアーシステムや深部での隔離は,人や環境を危険物から守る最適な方法として世界中で認識されている.重金属は人体に多大な影響を及ぼす危険性があり,処理場からの流出が非常に大きな問題であり,地下水の流れは非常に大きく影響する.このような物質の流出を遅らせるため,Multi-baarrierシステムが採用されている.このシステムで使用されるベントナイトと砂の混合物は地上に近い破棄物処理場のバリア材として有効に使われており,地中深くの貯蔵システムと同様の効果が期待できると考えられる.この効果を正確に理解するために実験及び数値計算が必要となるが,実験は数10年単位という長時間を必要となるため,数値計算では現場の条件を再現するのが難しいため,有効な研究が行えない.そこで本研究では透水に関する時間スケールを小さくできる遠心模型実験装置を用いて,汚染物質の移動現象を把握する.また解析コードPolluteを用いて実験結果をシミュレートし,パラメトリックスタディを行い,汚染物質に移動に与える影響因子の評価行うことを目的とする. 平成18年度は平成19年度に行う遠心模型実験に向けて,1G場でのカラム試験を実施した。カラムは直径100mm高さ100mmの円筒シリンダーで,ベントナイト混合層の上部に汚染物質(今回の研究では亜鉛を使用)を設置し,空気圧を掛けることで浸透圧を与える.汚染物質には食塩水を加えており,地盤内に設置した伝導度計によって,汚染物質の到達を計測できるようにする.実験終了後,試料を採取し,汚染濃度を分析した。以上の結果と,19年度に行う遠心模型実験結果を比較し,1G場での小型試験により実際の挙動を予測できるかを検証する。
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Research Products
(1 results)