2006 Fiscal Year Annual Research Report
衛星観測と数値モデルを組み合わせたアジア域での水循環予測
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05F05361
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小池 俊雄 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAJAN Devaraj 東京大学, 大学院工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | インドモンスーン / GPS観測可降水量 / 気象庁長期再解析データ / CEOP / 北東モンスーン風 |
Research Abstract |
本研究では統合地球水循環強化観測プロジェクト(Coordinated Enhanced Observing Period : CEOP)によって収集されている衛星観測データ,現地観測データおよび数値予報データを統合的に活用し,夏季インドモンスーンの季節進行の詳述を目指すとともに,モデルによる降水星の予報性能評価に取り組んだ. 平成18年度においては,CEOPで収集されている気象予測モデル出力を用いて,アジア域の観測点における2001年から2004年での降水の日周変化の比較を行った.比較には米国環境予測センター,英国気象庁,気象庁(日本),ヨーロッパ中期予報センターなどの気象予報センターのモデルによるデータを用いた. また,GPS観測から得られる可降水量と各種再解析データとの比較を行い,気象庁長期再解析データ(Japan Re-analysis 25years : JRA25),インド国立中期気象予報センター再解析データではGPS観測値よりも乾燥した大気状態となっているとの結果を得た. 全球気象通信システム(Global Telecommunication System : GTS)によって公開されている観測データを用い,Spectral Statistical Interpolation (SSI)と呼ばれる手法でT80/L28の空間解像度に補間された解析データセットを用いて2004年および2005年のモンスーンに関して,南北風成分・東西風成分・チベット高気圧・マスカレーン高気圧・赤道越え気流・熱的低気圧などの様々なインデックスを定めて予測モデルの検証を行った.
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